オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2017/09/30
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
山小人(ドワーフ)の王国から戻ってきたアインズ様ご一行
王国、帝国、スレイン法国といろいろ出てきましたが、次の舞台は聖王国だそうで
なるほど、聖なる光が闇落ちしてしまうのですね、と名前からもう予感してしまう
まあ、アインズ様の御威光の前にひざまずくのが闇落ちなのかっていうところはありますが…
オーバーロード12巻 聖王国の聖騎士 上巻を楽しんでいきたいと思います
- オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2017/09/30
- オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 あらすじ
- オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 感想・ネタバレあり
- オーバーロードの別の巻の感想
オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 あらすじ
悪逆無道の魔皇ヤルダバオトの襲撃。正義が惑う12巻。
巨大な城壁を擁し、長く平和を誇った聖王国を亜人連合軍が突如、襲撃。
連合軍の総大将は魔皇ヤルダバオト。
残忍冷酷な魔皇によって聖王国は国崩壊の危機に直面する。
苦難の民を救うため解放軍が救いを求めたのは、聖王国にとって不倶戴天の敵であるアンデッドを王に戴く魔導国。
アインズ・ウール・ゴウン魔導王に導かれ、聖王国は魔皇ヤルダバオトの討伐に乗りだす。
オーバーロード 12巻 聖王国の聖騎士 上巻 感想・ネタバレあり
今回はヤルダバオト(デミウルゴス)のターン、鬼畜っぷりがすごかったです
ナザリックの中でもアルベドと並び立ち、一、二を争うほどの知恵者!
今回は、デミウルゴス(ヤルダバオト)が聖王国で暗躍(活躍?)する回でした
アインズ様への忠誠心で比べたら誰一人負けを認めないからね
何かで序列を決めるなら、腕力とか知恵とか、そういう譲ってもいいと思える部分で比べるしかないよね
でも、それだけみんなが知恵者だと認めるのだから、デミウルゴスの信頼されっぷりがすごいですよね
そんなデミウルゴスにロックオンされたら、逃げられる気がまったくしませんね
今回もひたすらに聖王国のみんなを痛めつけ、苛め抜いてアインズ様への供物としてましたから
魔法によって一層してみせたり、聖王国の聖騎士と対戦してみたり…と
いろいろ、今回は雑魚的相手に散らす感じの戦いがありましたが…
一つ以外だったのは、変身(形態変化)の前に、相手の攻撃で吹っ飛ばされたところ
デミウルゴスが吹っ飛ぶっていうシーンのときに思わず『え?』ってなりましたからね
あれって、苦戦をしてみせた演技なんですかね?
それとも、完全に攻撃を受けきるたには、それなりの衝撃があって反動を抑えられなかったのか?
個人的にはあの一撃だけは吹っ飛ばされるだけの力量があった…とかなのかなと思ってますが…
実際、雑魚との力の開きっていうのは、どこかで近づかれることになるんですかね?
位階で表現される魔法のレベルも、最大が「三」だったところから、だんだんと五、六位階が見えてきましたからね
それなりに強くなっていくのかなーというのも気になるところです
そして、やっぱり圧倒的な力で蹂躙…気持ちいい
…っていう展開は、予想内ですが…
まさかのデミウルゴスの武器選びがえげつなさがハンパなかったですよ
『よし、あの女を武器にしよう』
あの発想は、本当に悪魔的ですよね…
人質として盾にするのではなく、振り回して攻撃するための武器にしよう
それは、攻撃をするものの戦意を挫(くじ)くには、十分すぎる行動
本当によく考えられたものだと思います
そして、アインズ様のアドリブが、今度はどんな結果を出してくれるのか
アインズ様も心配ですけど、デミウルゴスとの連携プレーがどうなるのかが非常に気になる
バレーボールで言うなら、アインズ様にアタックを決めていただくために、レシーブからトスまで、デミウルゴスがお膳立てしているという流れだと思いますが…
アインズ様はそこからオーバーヘッドキックで敵を吹っ飛ばすような流れになったりしそうですからね
下巻の展開も個人的には楽しみです
聖騎士のレメディオス・カストディオ団長の闇落ちっぷりよ…嫌いなキャラにランクインしますわ
アインズ様(ナザリック関係者)と敵対して生きている者ってそう多くないですよね
だからこそ、今回、生き延びて歪んだキャラにスポットライトが当たってびっくりでした
いやいや、最初に出てきたときに「あ、これはすぐ死ぬやーつ」と思ってました
(ネイア・バラハの父であるパベル・バラハが開幕に亡くなったから、今回は名前付きで死ぬ人が多い回なのだろう…ぐらいに思ってました)
だからね、あの変わりようっていうのは、なかなかに衝撃的でした
人間は、どんな環境にも慣れる生き物である
そんな言葉を、俺は昔聞いたことがあります
でもね、慣れるっていうのは、そんなに楽な話ではない
それを、レメディオスさんは見せてくれたんじゃないかな…と思います
人格の形成っていうのは、周りにいる人間が多大な影響を及ぼしている
だから、誰かを喪って空いてしまった穴を埋めるなんてことはできない
それでも生きるためには歪んでしまう
そして、変わり果ててしまった人間は、元には戻ることはできない
そんな、悲しい人間の真実を覗いてしまった気がします
まあ、そんな悲劇のヒロインっぷりなのに同情する気が一切起きないのはね
アインズ様の中にある鈴木悟さんが地雷だと思いそうなほどの『ダメ上司』っぷりをこれでもか…と披露してくれるからでしょうかね
いやあ、ひどい
とにかく、ひどい
あれだけ集中攻撃されたらネイアも心が砕けるし挫けるわ…
このあたりの立ち居振る舞いも、アインズ様の有能上司との対比に使われてるのかなーと見てますが…
いやいや、あの部下へと詰め寄っていく態度とか見てるだけでね、痛いよね
ああいうのを見てるとね、心の傷がうずく気がしますよ
ほんと、あの手のタイプって本当に(じゃあお前はどうなんだよ?)って言いたくなるポイントが多くて困るんですよね
言ったところで、何にも意味はないだろうし、関係が悪化するだけ
でも、それでもさ、あれを相手にそこまでの我慢って本当に必要なのか?
なーんてことをね、考えてしまうんですよ
はい、ちょっとばかし私怨が零(こぼ)れてしまったので、これぐらいにして…
このキャラには、どんな最後が待っているのか
それが非常に気になりますね
楽には死ねんぞ…というセリフが頭をよぎってしまう
果たして、生き地獄なのか、地獄の果てに息絶えるのか
どういう沙汰がくだされるのか、次の下巻での処遇を楽しませてもらおうと思います
ネイア・バラハの喜びポイントがかわいい、上司に認められるっていいよね
有能なのに、闇落ちしたレメディオスさんが小姑のごとくイビッてくるので心が挫けてきたネイアさん
いやあ、開幕で出来たおじさんの娘とはね…
読んでる間に繋がってきて、ようやくこの巻のヒロインが確定したときにはニヤリとしてしまいましたよ
弓兵の子供が弓兵…っていう言葉を聞くとね
昔やったスーファミのファイアーエムブレム聖戦の系譜を思い出して、またもやニヤリとしてしまうんですよね
実際、こういうファンタジーな世界では、仕事も含めてノウハウを教えるのは両親の役目ですからね
両親の仕事を継ぐあたりの流れから、父の偉大さを実感するっていう展開は個人的に大好きです
人生の先駆者であり、超えられない大きな壁
それもまた、両親という存在なのかな…と思います
さて、そんな両親にも先立たれ、しかも、職場では理不尽につぐ理不尽
いやあ、人間関係に苦しむ者って、絶対にいなくなりませんよね
だからこそ、アインズ様の優しさが染み渡るのだろうなぁ…
誰一人、自分の事を認めてくれない
それが分かっているからこそ、認められたときの喜びって大きいんですよね
人が何かをするのは、見ている誰かがいるから
そんな気持ちが分かるからね、彼女への感情移入度合はすごかったです
「彼女は非常に優秀だ。こうった従者を私も欲しいぐらいだ」
「な、なにをお戯れを……」
こう言ったときに、思わず声が震えてしまうのを抑えられなかった彼女を見ているのが微笑ましくてたまらない
挿絵で見せてくれた、武器を貸し出されたときの衝撃も相当だったでしょうが…
なによりも、こういう評価をもらった瞬間の幸せがすごいんですよね、やっぱり
いやあ、アインズ様の生き残るべき人間リストには残念ながら入っていませんでしたが…
次回、どうか彼女が幸せになってくれているといいなと思います
彼女には、ぜひとも救われてほしいですよ
アインズ様の苦難は続く…単身で聖王国入り、今回も智者として大活躍
知謀の王、アインズ・ウール・ゴウン
その名前は伊達じゃない…と言わんばかりに今回も知識を提供しまくってましたが…
やっぱり、城攻めや戦略的なあたりでの警戒部分は周到ですね
以前にも、警戒をするならばこれぐらいの手順を踏むべきだ、こんなことを意識すべきだ…と熱く語ってましたが…
そういう作戦への対策をしているときが、アインズ様は一番幸せそうな気がします
そして、だからこそ、大局を任されるのはしんどいんでしょうね…
今回はついに、デミウルゴスの無茶ぶりに、地面に膝をつきましたから
まあ、それでもきちんと取り繕えるあたり本当にすごいですよね
これからも心労が続くと思いますが、危ない橋をぜひともわたり続けてほしいと思います
そして、アインズ様の行動を縛るなど、とんでもない…というデミウルゴスからの期待
その、痛いほどに重い期待に対して、アインズ様はどんなミラクルを見せるのか
俺TUEEEじゃなくてもアインズ様SUGEEEEEを階層守護者と一緒に楽しめるのも、この作品の魅力ですよね
次回の活躍もじっくり楽しませていただこうと思います
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