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SAOソードアート・オンライン7巻 あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2011/4/8

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読者のみなさま、ごきげんよー

同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです

 

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新たなヒロイン、シノンとも仲良くなり、ファントム・バレット編も無事に完結!

アインクラッド、フェアリィ・ダンス、ファントム・バレットと、今まで二巻セットの構成が続いてきました

が…ここにきての一巻完結!

 

ソードアート・オンライン 7巻 マザーズ・ロザリオ編の感想になります

今回は、今までの中でも個人的に一番心に来た一冊になりました

人の生き死にとは、病とは、命とは、そういう人命に深く関わった巻です 

ソードアート・オンライン 7巻 マザーズ・ロザリオ あらすじ

キリトとシノンが巻き込まれた《死銃(デス・ガン)》事件から数週間。

妖精アバターによる次世代飛行系VRMMO“アルヴヘイム・オンライン”にて、奇妙な騒動が起こる。

 

新マップ“浮遊城アインクラッド”、その第24層主街区北部に現われる謎のアバターが、自身の持つ“オリジナル・ソードスキル”を賭け、1体1の対戦ですべてを蹴散らし続けているという。

 

“黒の剣士”キリトすらも打ち負かした、“絶剣”と呼ばれるその剣豪アバターにアスナも決闘を挑むのだが、結果、紙一重の差で敗北してしまう。

しかし、そのデュエルが終わるやいなや、“絶剣”はアスナを自身のギルドに誘い始めた!?

 

“絶剣”と呼ばれるほどの剣の冴え。

そこには、ある秘密が隠されており―。

『マザーズ・ロザリオ』編、登場。

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ソードアート・オンライン 7巻 マザーズ・ロザリオ 感想・ネタバレあり

主役は脇役にまわっても一級品なんですよ、これだからブラッキー先生は素敵

はい、というわけで今回は出番が少なめな分美味しいところをきちんと

そんな圧倒的キリトさんのターンが描かれていました

 

いやあ、ピンチのときや困ったときに颯爽と現れるのはお約束ですよね

そして、そのあとの行動も含めて、素敵でしたね

 

GGO(ガンゲイルオンライン)で飛び交う弾丸になれたから魔法も斬れるでしょ

そういう経験からくる無茶苦茶なスキルとかね

そして、一緒に訓練して習得しようとしても、誰一人再現できないとかね

実際、こういう再現性のなさ=特別感=主人公特権とうまく絡みついてますよね

 

「これだから……」

と思わずつぶやきたくなってしまうモブの気持ちが痛いほどわかりますね

続く言葉はありすぎて、まさに『言葉にできない』状態なのだろうなぁ…と予想がつく

 

しかも、そういうありえない行動をしたあとの武装が聖剣エクスキャリバーですよ

そんな誰一人持っていない伝説の武器を見せつけたら激昂するに決まってるじゃないですか

 

そして、こういう(前人未踏or誰も真似できない)ことするから、その名前が死ぬほど広まるんでしょうね、たくさんの尾ひれをつけて

《黒ずくめ》ブラッキー先生以外の呼び名や噂話もぜひ聞いてみたいところです

 

つうか、キリトさんの名前で検索したら、すげーいろんな情報が出てきそう

エゴサとかするのかな、キリトさん

つうか、アスナとリーファは検索していろんなことを書かれてるの見ては「まったくもう」とか言って呆れ笑いをしてそうな感じですよね

さらにアスナさんは、気になった記事はちゃんと保存してキリトさんに問いかけてそう

 

VRの世界では涙は隠せない、母と娘の会話がじんわりと染みる

今回は作中でスポットが当たっていたアスナ母

娘の世界に理解を示すことができず、いつもすれ違ってばかり

思春期であればよくある話ですが、VRの世界があると余計に親離れは加速していきそうですね

 

親としては、未知の技術に子供がハマるのは恐いもの

それが、SAOのように長い時間拘束をして我が子の命をおびやかしたものの係累となれば、その心配はより一層強くなるでしょう

親は子供を心配し、子供はその心配をわずらわしく思う

そして、自分が理解されていないことを嘆く

 

それは、きっと、どこの家庭でもある光景で…

だからこそ、すれ違い続けていた親子二人が、うまく仲直りしてほしいと思って見ていました

本心では好きだと思っているもの同士のすれ違いや仲違いというのは、本当に悲しいですからね

 

アスナがVRの世界へと母を招き、そこで正面から向かい合った瞬間は印象的でした

必死の懇願に応えて向かった、相手が大切にする世界を見たことに対する驚き

予想以上に娘が成長していて、しっかりとした考えを持っていたことに対する驚き

自分の親の優しい想いを聞かされた驚き

 

それぞれ一つ一つが、感情を揺らす波のように押し寄せた

だからこそ、現実世界でならば隠せたはずの涙が流れてしまったのでしょうね

それは、自分の心が自分よりも素直だったことの表れなのかなと思います

 

涙を隠すことができない不便な世界

だけど、それ以上に、本当の自分を教えてくれる素敵な世界

そんな、VRの可能性の一端を見た気がします

 

SAO帰還者よりも長いログイン時間は、その世界でしか生きられない者の証

今までには、条件付きではありますが(ほぼ)最強の名をほしいままにしていたキリトさん

それを超える戦士”絶剣”ことユウキが、今回は登場しました

 

半強制的に囚われていたSAOよりも長い時間なんて、いったいどうやって?

その答えは、医療行為によって24時間のダイブを余儀なくされるというものでした

 

どんな理由を強さの秘訣にするのだろう?

と思ったら、まさかの時間の長さというのは衝撃でした

天才とか、リアルでの戦闘経験などが持ち出されるのかと思えば、まったくの逆

VRの世界こそが自分の住人と呼ばれるだけの時間を過ごしていたというのは、圧倒的な説得力で、だからこそ、悲しいですね

 

スリーピング・ナイツという名前に込められた意味の、なんと悲しいことよ

ただ聞けば、眠ることが何よりも好きなのかな…とか、そんな風に気楽な感じに受け取るのに

真実を知った後にこの名前を見ると、もうね、いてもたってもいられないぐらいに辛いですよ

 

今回ほど、いろんな人の願いや想いが込められている巻はないのではないかな…と

読んでいてそんな風に思いました

 

ラストまでの展開は、繊細で、悲しくて、でも、熱くて、感動する

読後のじんわりと胸に広がるものは、何物にも変えられない…この本を読んだ自分だけが味わえる熱なのだろうな

そう想いながら、最後まで物語に没頭していました

 

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