魔法科高校の劣等生32巻(最新刊・完結)あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2020/09/10
ついに、お兄様の伝説に終止符が打たれるときが来た…!!
魔法科高校の劣等生1巻の発売日2011/07/08から、もう9年になるのですね
ファンになってからもずいぶん月日が経ってしまったのだなとしみじみします
終わってしまうのは、とてもさびしいですけどね
区切りを迎えるというのなら祝いたいものです!
累計1500万部も突破しているそうですしね、見事なものですよ、本当に
9月10日発売の『魔法科高校の劣等生(32) サクリファイス編/卒業編』特典付き限定版は以下の2種類!
・第(32)巻+全巻収納BOX付き限定版
・第(32)巻+全巻収納BOX+B2タペストリー付き限定版BOX用に描き下ろしたイラストをタペストリーにも!#mahouka pic.twitter.com/UDUjYlNG2Z
— 電撃文庫『魔法科高校の劣等生』 (@dengeki_mahouka) 2020年6月24日
最後は全員で花を持つあたり、なんとも高校の卒業式っぽいですね
そう、卒業とはセンチメンタルで少し寂しくなるもの
でも、新たな門出でもありますからね、盛大に祝いたいものです
そしてね
こういう全キャラ集合だとポジションによる力関係をどうしても考えてしまう
深雪さんは順当ですけどね、そうですか、リーナのほうがほのかより上ですか…
そして、制服姿でそろえたからだというのはわかるけど、七草先輩がいないのは寂しいものですね(途中からヒロイン的にも離脱になっちゃいましたしね)
長く苦しい戦い(NKT)というほどの苦戦はなかった気がしますが…
まあ、何はともあれ、そんなお兄様の最後の舞台!
全力で楽しませていただきたいと思います
魔法科高校の劣等生32巻(最新刊・完結)あらすじ&購入前雑談
達也の元に届いた九島光宜からの挑戦状。
パラサイトを制御下に置くだけにとどまらず、かつて達也を苦しめた周公瑾の知識も獲得した光宜は、病身という唯一の欠点すら克服し、日本へ戻ってきた。
彼の狙いはただ一つ。愛する少女・水波の救済。
一方、水波を救いたいと願う達也と深雪の気持ちもまた光宜と同じだった。
しかし、両者の信念の違いから、激突は避けられそうになかった。
名実ともに『最強の魔法師』となった達也と、人外と亡霊の力を宿した『最強の敵』となった光宜。
二人は、決戦の地、東富士演習場で激突する!
魔法科高校入学から三年。
達也と深雪が過ごした波乱の高校生活に、ついに幕が下りる。
そして、二人の恋の行方は――。
高校生編終了なのか、完全に完結なのか気になる…
まだ完結巻を見てませんし、気になることはいくつもあります
今までにもたくさんの伏線があるし、それがどうなるのか? と思う気持ちもあります
でもね、まず一番最初に気になるところがあります
今回の高校編が終了となって、大学編はあるのか?
そう、これですよ…!
調べてみたところまだ情報は出てないようですけれども、少し休んでからやるとかそんな形になるんじゃないかな? と個人的には期待しております
言うなればRPGの2作目に近いイメージですよね
頑張って育てたキャラ達がそのまま使える熱い舞台的な
(メモリカードを刺して過去に育てたキャラを引き継げたときに、死ぬほど感動したおじさんだからね、しょうがないね)
そういう展開は個人的に超好きなので、来てくれないかなと楽しみにしております
光宜と水波の恋心に決着はつくのだろうか?
やっぱり完結というからには、ラスボス戦なんでしょうね
そして、ボスラッシュ的に戦略級の魔法師と戦う展開はイメージできます
ただね、気になるのはその後ですよ
光宜とも、もちろん戦うことになるとは思いますが…
光宜と水波の恋に決着はつくのだろうか? というのが気になる
あそこまで一緒に逃避行を続けた二人の結末
それが訪れてくれるのかどうなのかは非常に気になってます
深雪さんとの行く末がどこまでいくのか楽しみ
一巻を読んだときには、深雪さんはヒロインの一人だと思ってました
七草先輩とかいるし、他にもあれこれキャラは出るからそのうちヒロインから降りるんだろうなぁ…と思ってました
でもね、そんな予想はまったくあてになりませんでしたよ
お兄様にとって一番大切な女性…それは、1巻から32巻までの間の時間の経過を見てもね、一切変わりませんでしたよ
そういう意味で、キャラの成長は感じられますが、キャラのぶれはありませんね
お兄様は最初から最後まですごかったし、深雪さんも最初から最後までお兄様一筋だった
その徹底ぶりは見事なほどでした
そんな主人公とヒロインの行きつく先はどこなのか?
婚約者以上のラインまで到達するのか…
今回の巻では見られないだろうなあと思いつつ、この二人の結婚というのはどこかの特典でもかまわないから読んでみたいものですね
魔法科高校の劣等生32巻(最新刊・完結)感想・ネタバレあり
森崎さんが出てきた!! セリフがあった…それだけで俺は満足だよ
初代かませ犬と名高かった森崎駿さんが、今回は謙虚な男として帰ってきた!!
はい、マニアックな人じゃないと覚えてないかもしれないですがね…
一番最初にお兄様にかみついた男!
なので、ごく一部の人からはとても愛されているのですよ…! この男は
そんな男が自分よりもレオを推薦したのですからね…
びっくりしているレオ以上に、こっち(読者)が驚きますよ
いったい、いつそんなに成長してしまったんだい…?
いやあ、作中のキャラの成長をこんなところで見られるとは感動ですね
スポットライトが当たっていなくても時は流れているしキャラは育っている
それが感じられたようで個人的には感慨深いです
最後の最後に拾われて救われた森崎さんにおしみない拍手を!
十三束さんのお母さんの胃腸が心配…あれは心労が激しそう
自分がサラリーマンなせいか、板挟みの人に感情移入しやすいんですよね、俺
特に自分の意思じゃどうにもならない境遇に陥ってる人を見ると本当にそう思う
今回は魔法協会の会長という立場ですが、支部長が暴走
それが、司波(四葉)と絡むというのだから本当に勘弁してくれって感じになりますよね
魔法協会の横柄な態度となってますが、それは協会の総意ではない
そういう人間が一部分いるからそんなことになっているんだ…
そう声を大にして訴えたいところじゃないかと思います
四葉に振り回されるメンバーは数多く描かれましたが、その中でも本人の意思とは関係なく巻き込まれる人…という意味では、十三束(母)はとても印象に残りました
任期が終わるまで体調が大丈夫か…と心配になってしまうぐらい
ぜひとも重圧から解放されてほしいものですね
みんなの進路報告が最終回っぽくて好き、幹比古と美月はお幸せに
各キャラの進路について言及されると、途端に最終回っぽくなりますよね
そう、だからこそ、かいつまんでの説明でもいいからこういうのは多いと嬉しい
いろんなキャラが言及されていました
レオだけは進学先からして違うとか、エリカの評価がすごかったこととか…
うん、いろいろ言及されていたのは嬉しい
でもね、一番嬉しかったのは、幹比古と美月の話でした
あれ、同じ進路じゃないの…?と思ったらね
幹比古と美月で同棲ですよ、一つ屋根の下ですよ
レオとエリカでは、憎まれ口をたたきあうところまでしか行けなかった
でもね、そんなものをはるかに超える高みに上って行かれてしまったのですよ
うん、祝うしかないね、お赤飯をたかなきゃですね
そんなふうに微笑ましいものを見られただけで、私は大変満足です
裏主人公として呼ばれていた幹比古は最後まで本当に主人公でした
新たなカップルの誕生に祝福を…!! 二人に幸あれ
【ラスボス戦】九島光宣と桜井水波の物語、無事に決着しました!
本格的に光宣さんがパラサイトになったのは、もう7巻も前なのですよね
お兄様に敵対した中で生存したキャラ、ぶっちぎりの一位ですね
(それ以外はだいたい、この世には生きていないわけですから)
はい、そんな九島光宣さんですが、最終決戦でお兄様に敗北を喫しました
(まあ、当然の結果でしょうね)
そして、九島光宣さんからもお兄様の成長を認める発言がありました
お兄様の進化が止まらない…と敵も認めてくれるのだから本当にすごい
結局のところ、深雪さんもリーナも手を貸さず、お兄様だけで解決ですよ
最後にも総力戦ではなく俺一人で十分だ…ってなるところが本当にこの作品だなと
終始ぶれることのない、お兄様の対応は個人的に好きでした
そして、最後に死ではない解決案を提示するのもお兄様
心中にほど近い仮死状態を提案し、その間に二人の居場所を作り出したお兄様
やろうと思えばそれだけ壮大なことができるのだというところ
それでも、その対象は庇護下の人間にのみ向けられるところ
(アメリカなどの見知らぬ連中は対象外としているところ)
そのあたり含めて、やっぱりお兄様の立ち回りは魅力的だなと思います
当然のことのように偉業をやってのけるお兄様のスタンスは本当に好きでした
最後の一幕はクリムゾンプリンスと激闘(?)、殴り合いの卒業式でした!
(表紙で登場した回数はそれなりにあるんですが…俺にとってのクリプリのイメージはこの表紙なんですよね…印象って大事)
卒業編っていうから卒業式をやるんだろうなぁ…ぐらいに思ってました
もしかしたら、みんな集合して記念撮影的なこともあるのかな…とかね
いやいや、全然そんなことありませんでしたよ
カラーの挿絵を見たときにはね
あれー? 一条さん来たんだー?
なんか怪我してる? 最終決戦で怪我した?
とか思ってた俺は、心の底から能天気だったのだなと思います
そもそも、一条さんは最終決戦に呼ばれてもいないですから
あれは卒業式でお兄様に殴られたあとだったんだな…と思うとね
うん、吉祥寺真紅郎くんにお手当をしてもらってくださいねって感じです
しかし、すごいものを見た
だって、まさかの戦略級魔法師が二人で殴り合いですよ
魔法使いなのに魔法使わないんだ…
でも、言いあいじゃ満足できなかったんだ…
深雪さんのことだったら、お兄様もあれだけ感情むき出しにできるんだ…
と、いろいろ困惑しながら観戦してました
あれ、アメリカとかでよくやりそうな? 一発ずつ交互に殴り合うやつ
(割とよく見るのですが、あれってなんていうんでしょうね?)
お兄様、再生持ちなのに殴り勝てるわけないだろう…と思いながら見てました
そして、愛を宣言して卒業…大団円!!
卒業生はさすがに駆けつけなかったかぁ…
当然と言えば当然だけれど、いい先輩が多かったからそこはちょっと残念
全部終わってから改めて挿絵を楽しむとまた感慨深いですね
1巻から表紙で共演していることが多かったお兄様と深雪さんは順当
そして、リーナの表情や立ち位置でそっちにいったかー!! ってのがびっくりでした
嫉妬ではない祝福、完全な友人ポジションでしたね
そして、やっぱり注目すべきは、ほのかと雫の二人ですよ
ああ、心を痛めた少女とそれを慰める少女…非常にいいですね
どうせこのあとも慰め会が個別にあるでしょうしねえ
あの二人の仲睦まじさは見ていてほっこりします
末永く仲良くしてほしいものですね
最後に魔法科高校の劣等生という作品についての感想を
長きに渡る連載を楽しませていただいたので、作品全体の感想を
この作品のコンセプト(全体を貫く基本的な観点・考え方)は何か?
と聞かれたら
「お兄様の活躍」と、みんな口をそろえて答えると思います
最初から最後まで「お兄様の活躍」という主題に対してぶれなかった
成長の余地は見せても、成長途中だと感じさせない
そのときどきで一番のパフォーマンスを見せたお兄様
そして、それを読者に提供し続けてきたというのは見事だと思います
1巻~2巻で上級生相手に物怖じせずに全てを完璧にこなすお兄様を見て
ああ、このキャラが動くところをもっと見たい…と思ったのがきっかけでした
だんだんと回を進めるごとにお兄様の活躍が減った(他に対するスポットライトが増えた)ときはありましたが、お兄様のための世界という前提は変わりませんでした
俺にとっては、読みたいものを最後までブレずに提供し続けてくれた作品として記憶に残りました
楽しめる人には楽しめる、どんな創作物でも同じですが、それを最後まで楽しめたことが本当によかったです
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高校生編は完結して新シリーズの発売が決定!
ファンの方はお見逃しなく!
お兄様の感想記事まとめ!
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コメント
今日読み終わりましたがみのると水波の眠る所は涙が止まりませんでした
キヨさん
コメントありがとうございます。
挿絵も素敵で、あのふたりの眠りは本当に尊いものでしたね。あのシーンとても素敵だったと思います。