ラノベ見聞録

ファンタジーノベルゲーム「DAGGER 戦場の最前点」のシナリオ担当なBLACKGAMERのラノベ特化ブログ。 ご依頼・ご連絡はblackgamer00@gmail.comまでお願いします。


恋姫無双(初代)SS 魏呉蜀ハーレム ほのぼの「刃の音色と宴の夜」

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恋姫無双(初代)SS 魏呉蜀ハーレム ほのぼの「刃の音色と宴の夜」

読者のみなさま、ごきげんよー

同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです

 

こんな攻略記事を書くぐらい、恋姫無双にハマりました

で、それが高じて、SSを書いてみようということになり…

2010年頃に書いていたSSを当ブログでも公開いたしますので、お楽しみください

 

 

当ブログの恋姫無双SS一覧

  1. 恋姫無双(初代)SS 魏呉蜀ハーレム ほのぼの「刃の音色と宴の夜」(今ココ)
  2. 恋姫無双(初代)SS 蜀ハーレム&華琳&蓮華「手紙に込める想い」
  3. 恋姫無双(初代)SS 魏呉蜀end「もう一つの外史」
  4. 真・恋姫無双 SS 魏end 華琳「王が王に戻るまで」

 

概要:どんなお話

三国志なのに、三国が揃っているところが短いじゃないか! もったいない!

また多数キャラがいる話が少なかったので、そのシーンを書いてみました

キャラ毎の絡みなど、お楽しみいただければと思います

 

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恋姫無双(初代)SS 魏呉蜀ハーレム ほのぼの「刃の音色と宴の夜」

夜な夜な、不思議な風が城内に舞う。

それは、ご主人様がご自分の太刀で作り出した風。

その風の音を聞きながら、各々はこの一時を存分に味わい、次の戦いへの糧とする。

自分の主の価値を再確認し、心に幸せを宿しながら。

 

心の中に戦いを描くもの

鈴々「うー、この音を聞いてると、身体がウズウズするのだーーー」

翠「アタシも、なんかこー、血が疼くよなっ!!」

翠「手合わせでもするか、鈴々」

鈴々「応っ!! 鈴々が相手になってやるのだ」

恋「恋も……やる」

鈴々「にゃ? 恋が相手してくれるの?」

翠「願ってもない話だが…いいのか?」

恋「ご主人様、みんなを守るために強くなるって…言ってた」

恋「だから、恋が一番強くなる」

恋「一番強くなって…ご主人様を…守る」

鈴々「鈴々も負けないのだーっ!!」

翠「アタシだって負けるかってんだ。鈴々、どっちから先にやる?」

恋「二人でいい」

翠「鈴々とアタシの二人を同時に相手にするってのかい?」

恋「……(コクッ)」

恋「それぐらいで…十分」

鈴々「にゃにおーーっ!! 後悔させてやるのだっ!!」

翠「手加減なんか出来ないからなっ!!」

 

笑顔を浮かべるもの

愛紗「………」

月「はー」

朱里「ほー」

詠「なんで、みんなしてあんなのに見蕩(みと)れてるのよ」

詠「ねえ、月…部屋に戻ろうよー」

月「詠ちゃんも一緒に見ようよ」

詠「イヤよ、どうしてアタシがあんな変態の修練を見ないといけないのよ」

月「詠ちゃん、そういう言い方は良くないと思う」

詠「あーもー分かったわよ、見ればいいんでしょ!? 見れば」

月「くすっ、詠ちゃん…素直じゃないんだから」

詠「ぼっ、ボクは…別に…」

朱里「でも、普段のご主人様と一緒とは思えませんね」

愛紗「たしかに…あれほどに雄雄しさを宿した瞳をされることは、滅多にない」

愛紗「いつも、あれほどの気迫と気概を見せてくだされば、私も少しは安心できるというのに…」

朱里「でも、それは…ちょっと違うかもしれません」

朱里「きっと、今のご主人様も素敵でしょうけど…それは、ご主人様の一部であるから素敵で…」

朱里「ずっと今のご主人様だったら、私も愛紗さんも息が詰まっちゃうと思いますよ」

愛紗「それは、そうかもしれないな」

愛紗「あの方が笑顔だからこそ、私たちはいつも気兼ねなく動くことができる」

朱里「はいっ! それも、ご主人様の配慮だと思います」

 

杯を交わすもの

星「メンマも捨てがたいが…酒の肴として、これ以上などないだろうな」

紫苑「ええ。想い人の情熱的な姿を見ながら飲めるなど、この上ない女の幸せ」

思春「夕餉を済ませたと思えば宴会か。その思考は理解できんな」

星「人の嗜好には口を出さないのも、暗黙の約束事の一つだ」

星「それに、緩急が付けられないものは負ける……それは、武芸でも人生でも同じこと」

星「甘寧殿は、少々固すぎるようだな」

思春「ふんっ…」

紫苑「疲れたときには、ご主人様を癒してさしあげなくてはね」

星「主は、周りの期待に答えるように男振りをあげておられる」

星「この国と同じ…未だ、発展途上の身であり、その行く末が愉しみだ」

紫苑「じゃあ、久しぶりに観てみようかしら」

星「主に向かって持っていない弓矢の構え……主の心でも射止めるおつもりか?」

紫苑「あら、そういうのもいいわね」

紫苑「私のおまじないの一つでね……こうしていると、どれほどに遠いものでも見える気がするのよ」

紫苑「ときに、心のように見えないものまで見える気がするの」

星「ふむ、武人は戦いのときにその力の全てを発揮するというからな」

星「面白い。次の機会には、私も自分の間合いで主に構えてみるとしよう」

 

春蘭「お前たちにとっては楽しいかもしれないが、こっちは退屈でしょうがない」

春蘭「あの程度の修練の真似事が、いったい何になるというのだ?」

春蘭「我が魏武の剛剣の前では、あのような風切りの音色など、そよ風に等しい」

愛紗「ご主人様の侮辱は許さんぞ、夏候惇」

春蘭「事実を言ったまでだ。あの程度の技量では、戦場では何の役にも立たん」

愛紗「その口を塞がねば、その言葉を撤回するつもりはないようだな」

朱里「青竜偃月刀を収めてください、愛紗さん」

朱里「ご主人様がいらっしゃる場所を玉座と見立てるなら、ここもご主人様の御前です」

朱里「ご主人様の御前では、私たちでも勝手に動くことはできません」

華琳「さすがに、智謀、孔明の字は伊達でないようね。私好みの論破だわ」

星「朱里の言うとおりだ。主の御前を血で汚すわけにもいかぬだろう?」

愛紗「くっ…分かっている」

春蘭「臆したか、関羽」

華琳「春蘭もおやめなさい」

春蘭「しかし、華琳様!!」

華琳「春蘭、少しは秋蘭のように雅を解しなさい」

春蘭「みやび…ですか?」

秋蘭「華琳様、粗忽者の姉者にそのお言葉は、少々酷かと」

春蘭「馬鹿にするな、秋蘭…わたしにだって、それぐらい…」

秋蘭「顔に焦りが出ているぞ、姉者」

春蘭「ええい、馬鹿にするなというのにっ!!」

秋蘭「雅を口で説明など無粋極まりないから、その説明は後に回すが…」

秋蘭「姉者にも分かるように関羽殿たちの胸中を説明してやると…」

秋蘭「北郷殿を汚すことは、我々にとって華琳様を汚されることと同義なのだ」

春蘭「………」

秋蘭「その顔を見ると、分かったようだな」

春蘭「み、認められるか!! 華琳様と北郷のような男を同列に考えよ…などと」

秋蘭「やれやれ、姉者は…」

 

蓮華「これは、一刀の日課なのか?」

朱里「ええ、ご主人様の毎日の日課です」

月「ご主人様は、日中は政務で忙しいですから、この時間しか…」

蓮華「そうか」

蓮華「政務に忙殺されて尚、自分を高めるために精進し続けるのか」

詠「そんなことぐらい、当然じゃないの」

詠「あの馬鹿は、女の子に手当たり次第にちょっかい出してるんだから…」

詠「あいつは、ボクの月を…ボクの月を?」

蓮華「だからと言って、一刀は人を踏みにじるような真似はしないのだろう?」

月「……(コクッ)」

朱里「ご主人様は、御優しい方ですから」

小蓮「あったりまえよっ! 一刀は、シャオの旦那様なんだから」

愛紗「まったく、姉妹そろって……捕虜がご主人様の御名を気安く呼ぶなっ!」

蓮華「私は、真名を一刀に名乗り、一刀も私が字を呼ぶことを承諾した」

蓮華「悔しいのであれば、お前たちが一刀を真名で呼べば良いだけのことだろう?」

星「どうも語調が強いと思えば、そういうことか」

紫苑「んふふっ、可愛いわね」

蓮華「な、なんのことだ」

紫苑「その棘の鋭さがご主人様の嫉妬から来ているものなら、それは大きな勘違いよ」

蓮華「勘違い…だと?」

星「そう目くじらを立てるな。呉王であることや捕虜という立場で、主の態度が無下なわけではない」

蓮華「…な、わたしはべつに…」

星「主は、真名を教えないのではない、真名がないのだ」

星「字を教えたのは、そのためだろう」

蓮華「真名が…ない?」

星「天の遣いなのだ。それほどの差異など、驚くべきことでもなかろう」

紫苑「ご主人様は、とても度量の大きな方よ」

紫苑「自分の愛した女をないがしろにするようなことはないわ」

蓮華「…そうか」

華琳「そう…だったのね」

春蘭「華琳様、何か仰いましたか?」

華琳「べつに…これ以上、見ていられないと言ったのよ」

春蘭「?」

華琳「北郷の修練のことよ。もう形が乱れて、反復が無駄な作業になっているじゃないの」

華琳「刃に気迫があるのは認めてあげなくもないけど、あれじゃ、無駄な空回りよ」

秋蘭「気迫と力みは違うが…その境界をどうも理解しきれていないようですね」

華琳「しょうがないわね。この曹孟徳が直々に、剣の握り方から叩き直してあげるわ」

愛紗「なっ!? ご主人様に武の手解きをするのは、私の役目だ」

愛紗「第一、曹操孟徳の獲物は、大鎌ではなかったのか?」

華琳「天才は武具の類を選ばないの。武術に通じ…極めれば、異種の武具の扱いも自然に修得するものでしょう?」

愛紗「武の道は果てしなく長く…そして深い」

愛紗「軽々しく極めたなどと言われても、認められんな」

華琳「なら、私と刃を交えてみる?」

華琳「私が勝ったら、あなたには私の閨に来てもらうわよ」

春蘭「華琳さまぁっ!?」

愛紗「な、何を馬鹿げたことを…」

朱里「ケンカはやめてくださいってばぁー。ご主人様が頑張っていらっしゃるんですからー」

蓮華「………」

星「この混乱に乗じて、どこに行くつもりかな? 孫権殿」

紫苑「んふふっ…ご主人様のところね? ちゃんと顔に書いてあるわよ」

蓮華「…わたしは、完膚なきまでに関羽殿に打ちのめされたのだ」

蓮華「誇りあるものなら、精進を怠ることなどできやしない」

蓮華「よって訓練をしにいく…それだけだ」

小蓮「ぶー、お姉ちゃんってば、いつもそう」

小蓮「もっともらしい理由を自分の中で根暗に考えて、『だから、しょうがないでしょ?』って動くんだもん」

小蓮「そのくせ、抜け駆けとか卑怯なことばっかりするんだもんね」

蓮華「小蓮っ!! それが姉に対しての台詞か!?」

小蓮「だったら、妹の旦那様に手を出さないでよね? じゃないと、泥棒猫だよ?」

蓮華「どっ、どっ…泥棒猫だと!?」

小蓮「だって、シャオは一刀に女にしてもらったんだから…人の物に手を出さないでよね?」

蓮華「そんなことを言ったら、私だって…」

蓮華「………」

紫苑「あらあら、赤くなっちゃって可愛いわ」

紫苑「ご主人様がお抱きになられるのも、無理ないわね」

愛紗「…ふぅ、ご主人様の包容力には、今更ながら頭が痛くなる」

星「観念せい、愛紗よ。あれこそが主ではないか」

愛紗「そう…かもしれんな」

愛紗「誰にでも優しく、誰にでも平等で…誰もを愛し、誰からも愛される」

愛紗「ちょっと悔しくもあるが…それが、天の遣いであり、北郷一刀…我らがご主人様だ」

詠「そんなこと言ってるうちに、ここからじゃよく見えないけど…あいつの横に誰かいるみたいよ」

愛紗「なっ!? あれは…恋か? さっきまでは、鈴々と翠が訓練の相手をしていたはずだが…」

鈴々「はぁっ…はぁっ…」

翠「っくぅ…強いなんてもんじゃないぞ、今日の恋は…」

愛紗「二人揃って、太刀打ちできず…そこでへばっているというわけか」

鈴々「鈴々、まだ負けてないのだっ!!」

翠「アタシだって、まだ終わったわけじゃないっ!!」

星「なら、次に恋から勝利を攫うのもこの私で決まりだな」

愛紗「…と理由をつけて、ご主人様の傍に行くわけではあるまいな?」

星「ほぅ、愛紗の発想ではそのような言葉が出るか」

愛紗「なっ…わ、わわたしは、べつに…」

星「照れずとも良い、ともに主のところへ行こうではないか」

愛紗「照れてなどいないっ!!」

 

夜な夜な、不思議な風が城内に舞う。

それは、ご主人様がご自分の太刀で作り出した風。

 

古参のものはそれを誇り、新参のものはそれを受け入れる。

各々がこの一時を存分に味わい、次の戦いへの糧とする。

自分の主の価値を再確認し、心に幸せを宿しながら。

 

月と星だけが照らす深夜の中庭は、一人だけの舞台。

だけど、喝采を浴びせようと待ち受ける観客であり、頼もしき仲間が周囲を取り巻いている。

 

恋姫無双の他のSSです、あわせてお楽しみください

作中で少しだけ話題にあがった手紙の話を掘り下げました

一刀がラブレターをもらったら喜ぶと知ったみんな

目を光らせ、一刀を喜ばせたい一心で想いを手紙に綴(つづ)ります

 

異世界に召喚されたときの理由や左慈や于吉と敵対した理由など

本編では描かれていなかった部分を脳内補完して、描いてみたくなりました

三国で戦う最終決戦としてお楽しみください

 

真・恋姫無双の魏ENDの部分でこんな話を入れてほしかった

あの演出なら、こんな話があったらテンションがストップ高だった

そんな愛と熱意を込めて、華琳の視点で描きました