【ラノベ】ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー あらすじ・感想・ネタバレあり 発売日2015年04月24日
読者のみなさま、ごきげんよー
同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです
生徒会の一存シリーズで有名な葵せきな先生が描く、ゲーム中心生活な学園ラブコメ!
【ラノベ】2017年にアニメ化するライトノベル一覧【春夏秋冬】でも取り上げましたが、2017年夏にアニメ化予定です
ちょっと気になって読んでみたところ、ゲーム好き(だった?)自分には、すごい胸に来るものがあったので感想書きます
ゲーム好きな人、特に、ゲームが好き『だった』人にはオススメな内容ですね
ゲームに対する愛情やスタンスがたっぷり描かれてます、後は萌え要素!
表紙を飾る子もそうですが、ほんとキャラが可愛かったです
- 【ラノベ】ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー あらすじ・感想・ネタバレあり 発売日2015年04月24日
- ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー あらすじ
- ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー 感想・ネタバレあり
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ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー あらすじ
趣味はゲーム。
それ以外には目立った特徴もなく、かといって平凡な日常を愛していたりもしない、真の意味でのモブキャラぼっち高校生、雨野景太。
そんな彼が突然、生徒会でハーレムを宣言したり、ゲームであっても遊びではないMMO世界に閉じ込められたりするわけでもなかったのだが…。
「…私に付き合って、ゲーム部に、入ってみない?」
学園一の美少女でゲーム部の部長、天道花憐に声をかけられるという驚くほどのラブコメテンプレ展開に遭遇。
ゲーム好きな美少女たちとのラブコメの始まりかと思いきや!?
こじらせゲーマーたちによるすれ違い錯綜青春ラブコメスタート!
ゲーマーズ! 1巻 雨野景太と青春コンティニュー 感想・ネタバレあり
『ゲームが好き』は一緒じゃない、色んな意味がある
同じゲームや同じジャンルを限界までやりこむのは、ゲーム好きだ
じゃあ、そうでない人間はゲームが好きじゃないのか?
ゲームの楽しみ方にも、ゲームをやる意味にも、人それぞれの理由がある
それを、改めて思い知らされた気がしました
誰に何を言われても変えることができない、ゲームと自分の関係
それは、クラスのカーストだとか、学園一の美少女の台詞であっても揺れるものじゃない
オタクってのは、無駄にこだわってしまう生物なのだな…と改めて実感しました
損得や打算じゃねえんだよ…そんな魂の叫びが見えた気がします
そして、ちょっと…いや、かなりのところ、主人公のことがうらやましかったです
それは、学園一の美少女とラブコメができるからでもなければ、青春してるからでもない
ゲームをやることで周りから本当に嬉しそうだ、楽しそうだと見られるぐらいに楽しめているところがです
なんていうんでしょうね、飯テロならぬゲームテロみたいな感じですかね?
美味しそうにご飯を頬張っている姿と同じぐらいに、ゲームを楽しそうにする姿がうらやましかったんですよ
俺が感じたその嫉妬みたいな感情は、作中の上原君に近いのかもしれません
うらやましいんですよね、ゲームをやっていて自分より幸せになれている人のことが
俺は、本当に昔と同じ気持ちでゲームを好きでいられているのだろうか?
どこかに、俺のゲームが好きという気持ちを置いてきたり、無くしたりしてないだろうか?
そんなことをちょっと考えてしまいました
ラブコメの看板に偽りなし、萌えて笑えて楽しかったです
ラブコメとしては、勘違いやすれ違い多めですが、楽しく笑えました
最後のほうの勘違いっぷりは、かなりすごいことになってましたが…
青春錯綜系ラブコメ、絶賛こじらせ中というキャッチコピーに恥じない迷走ぶりでしたが、こんなに人間関係混ぜると今後どうなるのかな…というのも気になるところ
全員の矢印をこんな風にしたあとで、やっぱり元サヤに戻るのか、それとも新たな恋が始まるのか…
しかも、現在、男2:女3という男女比です
誰かが負ける形になるのか、それとも、ダブルヒロインで綺麗に終わるのか
主要メンバーに三角君が来るのか…うーん、出木杉さん的な絡めないポジションな気がする
といっても、まあ、この調子だと恋人同士になる日は来ないで終わる可能性も高そうですね
だいたいの傾向として、彼氏彼女になったら最終回というのがラブコメの悲しいところですよね
どっちかというと、ヒロインとは恋愛感情以上にゲーム観(ゲームに対する価値観)の違いをどう克服するのかが楽しみです
実際問題、結婚しても見たいものが別だからテレビは二台必要ですとか、相手の趣味に干渉しないことが正義みたいなのはチラホラ聞きます
そんな、好きなものが違う者同士が折り合いをつける瞬間がどこに描かれるのか?
それが、この作品のポイントになってくれそうなので、今から楽しみです
それにしても、うん、チョロインは2人とも可愛い
天道さんはリアクションがいちいち可愛いんですよねー、元がハイスペック描写だからこそ、ぽんこつになるとマジ可愛い
周囲の目なんて気にならないぐらいにベタ惚れな分けですが、これからも好感度を振り切っていってほしいものです
対する千秋も、もともとがポンコツだから余計に可愛い
そして、オタクあるあるのちょっと優しくされると好きになっちゃうあたりが、どこまで発揮されるのかが気になります
上原君に心が揺れるのか、本命のケータにばったりと倒れるのか…
千秋の運命の人がケータだという話が、どのタイミングで明かされるのか、そのときのリアクションも含めて、今から楽しみですね
ゲームへのスタンスを、もう一度考えてみたくなる作品だった
対人ゲームをやってると、やっぱり勝ちたいですし、負けたら悔しいですよね
でも、だから勝ちに向けてひたすらにストイックに向かうことが、本当に『ゲームを楽しむ』につながってるのかな?という疑問と向き合えました
自分の好き嫌いよりも『キャラ性能としてのやり易さ(よく言う強キャラ)』を優先し、たくさんいるキャラの中から数キャラを絞って使いこむ
それも一つのプレイスタイルですが、それだけが『唯一絶対の正解』なわけでもない
そうじゃなくても、ゲームを楽しむ方法はあるんだというのを教えてもらった気がします
それともう一つ…
ゲーセンに行っても、俺は知ってるゲーム以外には見向きもしなかった
新しいゲームが出ても興味をひかれなかったし、プレイしようと考えなかった
でもさ、俺の考え方や感性って、損だったんじゃないかな?
楽しいゲームはちゃんとそこにあったのに、その可能性に気づいていなかったのは俺だけなんじゃないか?
見向きもせず、プレイもせず、ゲームから離れてただけなんじゃないか?
ゲーセンで楽しそうに遊ぶ男二人を見て、ちょっとそんなことを思いました
いや、ホントにこの作品、ゲームへのスタンスと愛があふれてますよね
忘れていた何かを思い出させてくれる感じです
だからこそ、ゲーム好きな人、ゲームが昔好きだった人にはオススメですね
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…補完中…