本好きの下剋上 24巻(最新刊)第五部「女神の化身III」あらすじ・感想・ネタバレあり発売日2020/09/10
TVアニメ第3期制作決定ってすごいですよね…
アニメ化により売り上げも伸びているようです
(2020年9月時点でシリーズ累計350万部突破!)
じわじわと人気が伸びていくほど、メディアミックスや関連商品も増えていくので嬉しいかぎり
小説家になろうの中でも個人的に一押しの作品
本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~24巻(最新刊)
第五部「女神の化身III」の感想になります
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- 本好きの下剋上 24巻(最新刊)あらすじ紹介&雑談
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本好きの下剋上 24巻(最新刊)あらすじ紹介&雑談
「おかえりなさいませ、フェルディナンド様」
ビブリア・ファンタジー最新刊!
【あらすじ】
ダンケルフェルガーとのディッター勝負で倒れたローゼマインが目を覚ます。
諸問題は解決したものの、乱入した中央騎士団にトルークを使われた可能性が浮上した。
その対応は大人達に任せつつ、本人は領地対抗戦の準備に取りかかる。
様々な領地や王族との社交が次々と始まるのだった。
けれど、ローゼマインの心はどこか落ち着かない。
それもそのはず。
対抗戦の夜にフェルディナンドがエーレンフェストのお茶会室に宿泊予定なのだ。
「わたくし、フェルディナンド様を全力でお迎えします! 」
待ちわびた再会に成人式の奉納舞と、イベント目白押しで相変わらずの大激走!
書き下ろし短編×2本、椎名優描き下ろし「四コマ漫画」収録!
「おかえりなさいませ、フェルディナンド様」
うん、この一言の重みがすごいですよね
前巻にあたる23巻でも次回予告のページにはデカデカと書かれてました
やっぱりフェルディナンド様は特別だってはっきりわかりますね
そして、社交ですよ、社交!!
なんだかんだ言って、貴族といえば社交みたいなところありますからね
言葉を交わすことこそ貴族のお仕事…という意味でいえば、それが避けられなくなってきた感はより高まります
そして、学生だけではないというのもまたいい流れですね
今回もじっくり楽しませていただこうと思います
本好きの下剋上 24巻(最新刊)感想・ネタバレあり
ブリュンヒルデの憤慨が好き…あれこそ主への愛と怒り
マティアス視点で描かれたマインが意識を失っているときの光景
ほとんどがマイン視点で描かれるから、わずかにしか見られない側近たちの別の顔
いや、キャラの愚痴がこんなに楽しいとは思わなかった…
そう思わせてくれるのが、本好きの下剋上のすごいところだと思うのですよね
なんで愚痴なのに面白いかって…?
『自分の主を想うあまりに怒りを持て余す』姿だからですよ
主人に対して無関心であれば、絶対にあのような愚痴は出てこないです
現代社会では、なんなら仕えるべき主が最大の敵だったりすることも珍しくないですからね
だから、余計に…あの怒りは主であるローゼマインへの忠誠によって生まれたものだなと思うと、その愛がいいのです
ヴィルフリート側の対応に対する苛立ちは前から見え隠れしていましたが、さらにそれが加速することを見せてくれたような気がします
(最後はヴィルフリート視点でも別の内容が描かれていましたので)
衝突がどのように起きるのか、その後にどう裁定されるのかも含めて楽しみです
マイン様のためなら…と心酔している人が多いほどに、本当に長い時間をかけて味方をたくさんつけてきてよかったねえ…という親目線のような気分で見てます
関連記事:ご主人様大好き!主従関係の絆が熱いおすすめラノベ5選!
ハイスヒッツェの顔面蒼白…フェルディナンド様に自分がした事実を知る姿好き
良かれと思ってしたことが裏目に出ること、ありますよね
作中では「余計なことをした人」という名前で呼ばれたハイスヒッツェさん
以前には、その人の視点でどう思って動いたか描かれることもありましたが…
今回はフェルディナンド様から『自身のマントを返される』ということで大きな衝撃を受けていました
今回のやりとりを見て、本当にいろいろと考えさせられました
良かれと思ってやることには、必ず事前に相手の了承を得なければならない…とかね
ハイスヒッツェさんの心情を見ると本当に顔面蒼白じゃ足りないですよね
今回の悲劇は「相手を幸せにしようと思って起きた事故」だというところだと思います
不幸にするつもりなんてかけらもない善意で最悪の事態を引き起こしてしまった
いろんな意味で大切な思い出が詰まったマント
それを見るたびに後悔を繰り返すのだろうな…と思うとなかなかしんどいと思います
これを受けてダンケルフェルガーが何かしらのフォローをするのかも非常に楽しみ…今後も絡む機会はあるかと思うので、名誉挽回を頑張ってほしいですね
「おかえりなさいませ、フェルディナンド様」愛されキャラは健在でした
フェルディナンド様がアーレンスバッハへ婿入りとなったときは、永久の別れになるのかな…と心配もしてました
いや、でも違いましたね
今回の巻を読んだことで、しっかりはっきりと分かった気がします
あれは…
『慣れない場所へ単身赴任した推しが、疲れた顔で帰ってきて我が家でくつろいでいる姿を見るのよくない?』
っていう先生からのメッセージでしたよ
うん、純度100%で俺の邪推ですが、そんな間違ってないんじゃないかなと思う
ずっとそばにいるより、距離を置いたほうがありがたさを実感できるよね…とか
会えない時間を増やして文通、普段と違うコミュニケーションもいいよね…とか
文章や文脈からすごい多大なフェルディナンド様推しを感じるのですよね
そして、それを勝手に汲み取りながら読むのが楽しいこと楽しいこと
今回は、一時帰国みたいなノリで帰ってきたフェルディナンド様に対して、リヒャルダと一緒に、かいがいしくお世話したマインさん
スプリングのベッドにも満足してもらってお礼を言ってもらえて…
そのあたりも、ずっと一緒にいたら見られなかった一面だろうなと思います
今後も出番は間違いなくあるだろうし見せ場もたくさんあると思いますので…
フェルディナンド様の扱いを楽しんでいきたいと思います
魔力感知で異性としてありかなしかが分かるシステム異世界っぽくて好き
魔法の設定というのは、ファンタジーものであればいろんなところで聞きます
そんな中で個人的に今回面白いな…と思ったのは、魔力感知のシステム
自分の魔力
相手の魔力
その差が大きすぎる場合、自分の対象とならない
今までにも、チラチラそんな話は出てきていました
(ブリギッテとダームエルのあたりでも、魔力量の差は問題になってました)
ただ、あれから時間が進み、成長をしてきたことでよりその話が現実味を帯びてきましたね
ディートリンデ様では、フェルディナンド様の魔力を感じられない
おそらく、ヴィルフリートもマインの魔力を感じられないのでしょうね
子供を産むことができないから本能的にありかなしかが分かってしまう
うん、気になりますね
誰あたりからマインが対象となっているのか、それが非常に気になる
フェルディナンド様は当然ありでしょう、そうじゃなきゃ、ほぼ全員無理だ
レスティラウト様も嫁取りを仕掛けるぐらいだから、たぶんありなのでしょう
そうやって範囲を想像してみると誰まで行けるのか分かるから非常に気になる
そして、これがマイン側でもあるのか…って思うと複雑ですね
俺は今でもルッツの可能性を信じているから…
幼なじみで一番の理解者で応援者なんですよ
本当に、この子が範囲外になるのが惜しいと俺は何度でも思います
まあ、今後も魔力感知のネタは話題になると思うので…
ヴィルフリートとの関係がどうなるのかも含めて楽しませていただこうかと思います
誰に何を言うべきか・言わないべきか、その情報戦が問題であり楽しくもある
とてもふわっとした表題になりましたが…
貴族としての生活になり、上位領地や王族とつながることになって情報戦がさらに加速した気がします
実際、今回の話では…
- ジルヴェスターとともにジークリンデ(ダンケルフェルガーの第一王妃)と会話
- ジルヴェスターとともにアナスタージウスと会話
などのシチュエーションもありましたが、そこでマインが物怖じせずに話していく展開は、毎度のことなら好きな展開だったし面白かったです
このあたりもヴィルフリートとの対比とあわせて異色さ(もっと言えば異常さ)を際立たせているところなのでしょうね
それともう一つ!
嫁取りディッターの裏に隠されていたレティスラウトの意図やそれによる認識齟齬
これが個人的に面白かったです
一つ一つは物語を進めるうえで問題ないしバラされない
だけど、反省会みたいな形で後から確認してみるとより複雑怪奇にいろいろ出てくる
過去を掘り返していけばいくほど、あのときこなしたイベントの大きさが分かっていく
その不思議な感覚が面白かったです
次の巻は2020年12月とのことなので、楽しみに待ちたいと思います
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