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相殺する幸福と不幸の末路

ファンタジーノベルゲーム「DAGGER 戦場の最前点」のシナリオ担当なBLACKGAMERのブログ。月間10万PV突破! 基本全レスするので気軽に声かけてください


【まんが】3月のライオン あらすじ・感想・ネタバレあり

マンガ マンガ-3月のライオン

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3月のライオン 羽海野チカ まんがのあらすじ・感想・ネタバレあり

はじめに

読者のみなさま、ごきげんよー

同人サークル The sense of sightのBLACKGAMERです

 

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

友達におすすめされて、「3月のライオン」マンガを買ってみたら見事にはまりました

友人は、はちみつとクローバーの頃からのファンとのことですが

ああ、はちクロも気になってるんだよなぁ…チェックしなくては

 

初見でタイトルだけじゃ何の作品か分からん! という人に補足しておくと、

下町ハートフルな感じの将棋マンガで、主人公は高校生の男の子でプロ棋士です

少女マンガよりで情景描写や日本の風情を大事にしている感じの作品です

というわけで、各巻の感想をネタバレありでまったり書いていこうと思います

ちなみに、将棋を知っている人のほうが楽しめることは間違いないですが

将棋を知らない俺が読んでも楽しめるものなので、そのあたりも安心の新設設計です 

 

2017/01/04 15:00

12巻の感想を追記しました。各巻の感想も順次追記していく予定です。

3月のライオン 1巻

目次!

kindleと本が同じ504円という珍しい値段設定な作品です!

まあ、どっちの利用者にも不公平ないからいいのかな?

 

3月のライオン 1巻 あらすじ

東京の下町に一人で暮らす、17歳の将棋のプロ棋士=桐山零。

彼は幼い頃、事故で家族を失い、深い孤独を抱えた少年だった。

そんな彼の前に現れたのは、あかり・ひなた・モモの三姉妹。

彼女たちと接するうちに零は…。

様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語です。

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3月のライオン 1巻感想

ページあたりの情報量が多いおかげで、読めば読むほど味が出る

どこからどこに移動するのかなんていう場所の流れはもちろん

表情や心情の『流れ』を大切にした上で丁寧に描きあがっています

そんな、情感たっぷりに描かれた世界にどっぷりとのめりこむことができました

 

そして、なにより古きよき日本が細やかに描いてありました

最近では忘れられてしまったところもある、下町ならではの人との距離感ですよね

 

一つのちゃぶ台を囲んで、その上に所狭しとご飯を並べて家族で一緒に晩御飯を食べる

ちっちゃなちゃぶ台しかないからこそ、人同士の距離はとても近い

でも、だからこそ、あったかい

 

そんな、温度計に表示されない『部屋の温度』

読んでるこちらまで届いてくるような優しい世界が繰り広げられていました

 

主人公は甘えることが苦手な不器用な少年で

自分の居場所なんてないと信じてしまっているし

どうやったら自分の居場所を作れるのかさえ分からない

自分の味方なんて、どこにもいない

でも、そんな自分の居場所が欲しくてたまらない

 

そんな思いを胸の内に抱えた主人公が不思議と引き寄せられる場所

そんな下町の優しさにあふれた世界を楽しむことができて良かったです

 

核家族だ、別居だと人との距離感が遠ざかっていくばかりの現代ですが

こんな世界があることを忘れていませんか? と優しく問いかけるような世界は

見ていてとても幸せな気持ちになれますね

 

仏様を備える仏壇に「お盆」古き良き日本がびっくりするぐらいに詰め込まれていた

仏壇を見たときに、思わずおばあちゃんの家を思い出してしまいました

ああ、そうだった、毎日のように白米を炊いて、

まんまんちゃん(仏様の幼児語)にご飯をあげるんだった

 

お盆は休みになるだけじゃない

いなくなった人を思う大事な時間なんだというのを再認識しました

 

早く来てほしいから、きゅうりの馬

ゆっくりとお土産を持って帰って欲しいから、ナスの牛

俺は恥ずかしながら、ナスの牛しか知りませんでした

 

送り火を焚くとか、昔はやっていたのに最近は全然やらなくなって

でも、こういう日本の文化も大事にしていかなきゃならないなと

ちょっと柄にもなく色んなことを学ばせてもらいました

 

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誰もが不器用で上手くいかず、だからこそ人間くさい

癖の強いキャラが多いですが、そのどれもがいい意味で人間くさいです

主人公の零が割と普通なほうで、二階堂をはじめとした将棋仲間もそうなら

ヒロインのポジションである三姉妹もきちんと書き分けがされています

 

読んでいて一番思ったのは、子供の描き方がうまいなーということ

年相応の子供を描いた上で作品にきちんと絡ませることができるというのは

なかなか難しいものなので、モモの描き方のうまさは個人的に驚きでした

 

ひなちゃんの少女らしい恋心と憧れあたりも年相応ですよね

まだ駆け引きなどを覚える前の純粋で真っ直ぐな恋心は

見ていてほっこりとした気分になりました

 

そして、あかりさんの『夜の女』バージョンはもうね、ほんとびっくりしました

ラノベやギャルゲー寄りをメインで読んでいる俺にとっては、なかなかの衝撃

でも、それがキャラとしてのマイナスにはならないんですよね

実際、ギャップ萌え的な意味でもあのシーンのあかりさんは大好きでした

 

生活感にあふれた一面を見ている上での着飾った別の顔

しかも、女らしさや強(したた)かさが見え隠れするおかげで

ああ、このキャラは本当に呼吸をして生きているように見えるな…という

そんないい意味での説得力が見えたような気がします

 

たっぷりとキャラ立ちを楽しんだところで、早速二巻を読み始めたいと思います

 

3月のライオン 12巻

目次!

ちょっとだけ、俺の話を聞いてほしい 

うん、そのまま1巻ずつ感想をあげていく予定だったんだ

でもね、気が付いたら12巻読み終わってたんだよ…orz

 

ちょっとずつ読むなんて器用なこと、ハマったオタクには不可能であること

ご理解いただけましたら幸いでございます

というわけで、一番記憶に新しい最新刊、12巻の感想になります

途中の話も面白かったので、時間をみつけてちょこまか追記していきたいと思います

 

3月のライオン 12巻 あらすじ

雷堂と土橋のタイトル戦が鹿児島で行われる。

それに招待された零は、

誠二郎との再会で消耗していた川本家の三姉妹を連れて行くことを決意する。

 

また、その後の零には、東京で滑川との初公式戦が待っていた。

棋士たちの激戦の日々を経て、三月町の夏祭りが開催される。

 

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3月のライオン 12巻 感想・ネタバレあり

藤本雷堂 棋竜としての生き様

今回は薩摩編と銘打たれた鹿児島のタイトル戦でした

闘うのは、雷堂さんに土橋さんが挑むという形で、今回のスポットライトは雷堂に

キャバ通いの好きな可愛げのあるオジサン…というぐらいの認識でしたが

今回の巻で見せた棋士の顔は、やっぱり戦う物の顔でした

 

特に個人的に好きなのが、永世棋竜になるまであと何年と数えるところ

通算で八年が必要なところで在位五年、残るは二年と少し

だが、今年五十四歳という年齢を考えれば、タイトルを手放せば永世棋竜は絶望的

その闇の深さ、とんでもないプレッシャーの中で戦う姿には、やはり痺れました

もし、今逃してしまえば、八年という歳月を抗いきるだけの力がない

その焦燥が作り出した恐怖はどれほど闇が深いのか、想像もつきません

 

『絶対に負けられない戦い』なんて表現は、実によく聞く単語ですが

個人で勝敗に対する全ての責任を背負い、言い訳の余地なく死にもの狂いで戦う姿は

まさに死力を尽くして戦う男の姿でした

そして、控室で涙を流しながらも夫の戦いぶりをまぶたに焼き付ける奥様

子供の気遣いにそんなものは不要だと、座って私と共に目に焼き付けろと語る

その奥様の出来すぎた覚悟が本当に素晴らしい

 

最後まで目を離すことなく結末を見届け、

浮気をした夫をそれでも愛していると

私よりもあなたを幸せにしてくれるのなら身を引く覚悟もあるけれど、

そうでもない相手を前に引くつもりなど一切ないと断言する奥方様

いや、ほんともう、一つの愛の形として本当に素敵なものを見せていただきました

娘たち含めて、幸せな家庭に戻って欲しいですね  

 

砂風呂がサービスシーンになるなんて思わなかったよ

川本姉妹が砂風呂に入るシーンを見て、それはもう色々考えてしまいました

 

まあ少女マンガだし、お風呂シーンにするよりこっちのほうがいいよね

少年漫画だと考え事をするならお風呂ですることこそ自然みたいな謎の風潮あるけど

やっぱり少女マンガ系だとそれはないかー、うん、ないよねーと考えてたから

砂風呂から出てきたときの姿にこんなにもグッと来るとは思いませんでしたよ

 

ええ、まあ、男子には見せられませんよねえ

あんなに身体のラインが出てるうえに、汗で身体に張り付いた服なんて

…うん、そうだね、肌色があればいいってものじゃないよね、反省したよ

間違っていたのは俺で、一つ新しい境地にお邪魔したような気がするよ

レベルアップ音が俺の後ろで聞こえたな、これは

 

女性にとっては美容や健康という意味でも大事なポイントであり憧れだろうから

こういうところを描くシーンの選び方こそ、女性向けたる理由なんだろうなと

異文化をちょっとだけ理解した気分です

 

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川本あかり、島田八段、林田先生がそろう夏祭りの夜は、まだ始まってもいない恋の予感を見せてくれた

三月町盆踊りに出店する際に

お祭りを経るごとに参加者が増えていくあたり、人脈の広がりというか

人と人との確かなつながりが描かれていますよね

 

ちょっと話がそれるかもしれませんが…

人脈というのは、相手の事や連絡先を知っているという点じゃなく、

こうして何かがあったときに声をかけあって予定を融通しあって

同じ場所に集(つど)えることなのかなと思います

そのあたりの人と人との距離感を描くのが、やっぱり抜群にうまいですね

 

急速に仲良くなれるわけでもないからこそ、こうして、段々と

会う機会が増えるところから、人と人は他人から知人になり、それ以上になる

そんな未来を予感させる素敵な一話でした

 

ほのかに見えた三角関係の予兆も、もちろん気になります

転びそうになったあかりさんを助けるために、とっさに手を伸ばした二人

白玉にしか意識を向けていないあかりさんと対照的に描かれたのは、

無言で視線を交わした、島田八段と林田先生

無言の応酬の中には、どんな心が含まれていたのかがとても気になりますね

 

あかりさんを射止めるのは?

…というよりは、あかりさんが心を許して特別な笑顔を見せるのは? なのかな?

その結論を楽しみに、次巻を待ちたいと思います

目次!